楽しかったことを思いだそう。
ひながいなくなってから、思い出すたびに「寂しい、悲しい」しか
感じてこなかったような気がします。
でも、あの白くて柔らかくて優しい生き物から受け取った幸せは
なくした悲しみの何十倍も大きなものでした。

思えば嫁ぎ先の現住所に移り住んで、
慣れない暮らしにストレスを感じていた頃、
まだ両手の上に乗るくらいちっちゃかったひなは
我が家にやってきました。
パピーらしい愛らしい仕草で、また、やんちゃで無邪気な姿で
私の心を和ませてくれたひなにどれほど救われたか分かりません。

出かける時にはいつも一緒に車に乗って。
新しい車を買うときも、まずひなが乗るスペースがあるかどうかが
車を選ぶ時のまず最初の条件になりました。

ハルが生まれたのはひなが5才になる頃で、
我が家にやってきた新参者をとまどいながら受け入れてくれたひなは
それでも最初はストレスに感じていたんだと思います。
前足のひざのあたりをなめ続け、一時ハゲを作ってしまったりもしました。
ハルは物心ついた頃から、この大きくて優しい毛深いお姉ちゃんと
いっも一緒に遊び、寄り添いながら大きくなりました。
ハルにとってもひなは大切なお姉ちゃんで、友だちでした。

一緒にキャンプや旅行に行ったこと。
雷が怖くて脱走しちゃったこと。
ヘンなものを食べてお腹壊しちゃったこと。
お散歩先でお友達になったわんこさんのこと。
ひなが大好きだった公園のおじさんたちのこと。
思い出すとやっぱり涙になっちゃうけど、
楽しかったことを、これからは数えていきたいと思います。
いつまでも飼い主ががめそめそしていると
虹の橋の麓で待ってるペットちゃんたちは
心配して、楽しく遊べないそうですから(笑)。