子どものスポーツと教育 2
昨日の続きです。
スポーツである以上、「勝ち・負け」にこだわる必要はありますが、
「その前にもっと大切なことがある」・・・という事には
意外と意識がむかない人が多いように思います。
スポーツマンシップとは、
「アマチュアスポーツマンが必ず身に付けていなければならない
とされる競技精神のことで、フェアプレーの精神と同義」
とされています。
また、国際オリンピック委員会(IOC)の創設者、
ピエール・ド・クーベルタン卿はスポーツマンシップに関連して
「スポーツを実践することは、真心と思いやり、何よりも
人間尊重の精神を養うことであり、そのためにはフェアプレーの
価値を高めなければならない。」
という言葉を残しています。
競技のテクニックを身に付けて勝負に勝つことよりも先に、
スポーツマンとして身に付けるべきものがあるということです。
「スポーツは教育」という意味がそこにあると思うのです。
挨拶ができる。正しい行いができる。
間違っていると思うことはきちんと指摘できる。
誰かをけなしたり、バカにしたりしない。
誰に対しても、いつでも公正である。
嘘をつかない。失敗を他人のせいにしない。
など・・・
社会の中で正しく生きていくためのルールを身に付けることは
子どもにとっては大事な仕事で、スポーツをすることは
それらの社会常識を学ぶいい機会になるのではないでしょうか。
むしろ、このようなスポーツマンシップの精神を学ばずして
競技のテクニックをいくら磨いても、
全く意味をなさないのではないかと思うのです。
日本サッカー協会では「JFAサッカー行動規範」という、
11箇条の行動規範の書かれたカードを配布しているそうです。
JFAに所属するすべての人が守るべき行動規範として示されています。
1 最善の努力
どんな状況でも、勝利のため、また一つのゴールのために
最後まで全力を尽くしてプレーする。
2 フェアプレー
フェアプレーの精神を理解し、あらゆる面でフェアな行動を心がける。
3 ルールの遵守
ルールを守り、ルールの精神に従って行動する。
4 相手の尊重
対戦チームのプレーヤーや、レフリーなどにも、友情や尊敬をもって接する。
5 勝敗の受容
勝利のときに慎みを忘れず、また敗戦も誇りある態度で受け入れる。
6 仲間の拡大
サッカーの仲間を増やすことに努める。
7 環境の改善
サッカーの環境をより良いものとするために努力する。
8 責任ある行動
社会の一員として、責任ある態度と行動をとる。
9 健全な経済感覚
あらゆる面で健全な経済感覚のもとに行動する。
10 社会悪との戦い
薬物の乱用・差別などスポーツの健全な発展を脅かす社会悪に対し、
断固として戦う。
11 感謝と喜び
常に感謝と喜びの気持ちを持ってサッカーに関わる。
このようなスポーツマンシップの精神を踏まえた上で、
勝敗を競って正々堂々と戦う、ここにスポーツの意義があります。
身体を鍛え、技術を身に付けるとともに、心も鍛え、
人として互いに尊重し合える高い精神を養うことが
スポーツの本質なのだと思います。
先日の浜松遠征では、遠征先のグランドにゴミを捨てるという
人として間違った行動で、コーチから指導を受けたおバカちゃんたち。
ペナルティーとして、せっかく遠路はるばるバスに乗ってきた遠征先で
1試合中、丸ごとランニングをしておりました・・・。
「自分の出したゴミはちゃんと自分で持ち帰る。」
グランドを走りながら、彼らはきっちり反省してくれたと思います。
こんな経験もまた、よい勉強になったと信じています。