《サッカー少年に多いケガ・病気》についての覚え書き 3
「シンスプリント」
シンスプリントはすねの内側(人によっては外側)が痛む症状で、
スポーツやランニングを始めたばかりの人に多く発症するため、
「初心者病」とも呼ばれます。
これは、症状が軽いうちは運動をしているうちに痛みがなくなったりするため、
「痛みをガマンして運動しているうちに治る」と思われているせいですが、
実際には、すねの周りの歩いたり走ったりするときに使用する筋肉、
(ひらめ筋、腓腹筋、前脛骨筋など)が緊張して骨膜(骨を覆っている膜)を強く引っぱるために
炎症を起こす病気です。痛みは1点に集中するものではなく、
うずくような鈍痛が筋肉が骨に付着するラインに沿って起こるのが特徴です。
我慢して練習を続けていくうちに症状が進み
最終的には疲労骨折を起こす場合もあります。
《原因について》
シンスプリントの要因となるのは主に次の2点です。
1、筋肉に負担がかかりやすい状態であること
2、筋肉に負担になる走り方、姿勢
1、筋肉に負担がかかりやすい状態であること
一口に「負担のかかりやすい状態」と言っても、さまざまな要因が挙げられます。
例えば、走る時の無意識の癖で、足の指を靴の中で握りしめたままであったりすると、
足の指が堅くなることからふくらはぎが疲労しやすく、すねにかかる負荷が大きくなります。
また、まだ十分な筋力のないシーズンのはじめに急にハードなトレーニングを行ったり、
固い地面での過度なトレーニングも筋肉を固くする要因になります。
自分の足に合わない靴を履くことも無意識に無駄な筋力を使うため、すねに負担になります。
この他、捻挫の経験があったり足の付き方が悪かったりして足の骨がずれていたり、
足裏のアーチがつぶれていると衝撃の吸収が上手く出来ず、すねに負担がかかりやすくなります。
2、筋肉に負担になる走り方、姿勢
内股になっていたりすると、骨盤・股関節・ひざ関節など一部分に負担がかかり、
それを補うために余計な筋力が使われるため、筋肉が固くなりやすくなります。
骨盤が後掲になっている場合も、足の前面に力が入りやすくなるため、
すねの筋肉が堅くなる傾向があります。
疲労がたまっていると、フォームが悪くなることも原因のひとつです。
《予防について》
堅くなった筋肉を柔らかくするためには温めること、冷やさないことが大切です。
トレーニング前には準備運動をし、身体を充分に温めストレッチなどで
筋肉を充分に伸ばしておきます。
足首と足の指の柔軟性を高めるため、動かすことを習慣にすること、
ストレッチで筋肉の柔軟性を確保することも有効です。
使用している靴は本当に自分の足に合っているのか、
もしもすねに痛みが出てくるようなら、専門家に見てもらうのもいいかもしれません。
《足首・足指のストレッチ》
1、足の指と手の指をしっかり組みます。(足の指と指がしっかり広がるように)
2、ひざの上に足首をのせて別の手で固定し、足首の関節を大きく回します。
3、足の指をしっかりつまんで、1本ずつ大きく回します。
4、別の方の足も同じようにしてほぐします。
※ 足の指でタオルをたぐり寄せるトレーニングも有効です。
ただし、痛みがある場合は、トレーニング・ストレッチのいずれも
症状を悪化させる恐れがあるので行わないこと。